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皆さん、おはこんばんちは。シェヘラザードです。

今回は「森薫」著の『乙嫁語り』のおすすめ紹介記事です。

副題として『The Bride's Stories』とも小さく書かれています。

「乙嫁」とは?

・弟の嫁

・年少の嫁

を意味する古語です。

しかし本作における「乙嫁」とは「美しいお嫁さん」の意であると出版元エンターブレインは言っています。

はい。本作のテーマは「花嫁」です。

現在10巻まで出版されていますが、そこまでに5人(双子が含まれるので正確には6人)の花嫁が登場しています。

19世紀後半の中央アジアを舞台に、いろいろな花嫁の様子や暮らしを描いた漫画です。時代も現在ではないので、当時の文化などを知ることもできます。そして内容も良いのですが、画が非常に綺麗な漫画でもあります。

それでは、おすすめいきます。

『乙嫁語り』の出版情報

・作者 森薫

・出版社 企画・制作 エンターブレイン

     発行 株式会社KADOKAWA

・レーベル ビームコミックス・ハルタコミックス

既刊10巻(2018年11月現在)

ハルタにて連載中

『乙嫁語り』のあらすじ(内容)

19世紀後半の中央アジア。街で暮らすエイホン家の跡取りカルルクの元に、半遊牧民のハルガル家からアミルが嫁いでくる。

カルルクは12歳でアミルは20歳。8歳差のある夫婦だが、二人は互いに信頼し合い夫婦の絆を深めていく。

夫婦生活も徐々に慣れてきた頃、エイホン家にアミルの兄が訪ねてくる。

要件は「アミルを返してほしい」というものだった。

アミルの出身のハルガル家は北方にあり、ロシアからの侵略に対して緊張状態が続いていた。ハルガルには嫁に出せる年ごろの娘がおらず、アミルを取り戻して力のある部族へ嫁がせる目論見があった。

エイホン家の抵抗もあり、その場は事なきを得る。

しかし、アミルをどうしても連れ戻したいハルガルは街に攻め入ることを決めるのだった……

 

イギリス人の研究者の青年ヘンリー・スミス。異国の文化や習慣に興味をもち、熱心に取材しては手帳に書き留める。

本作の狂言回しを担う人物である。

物語冒頭ではエイホン家に居候をしているが、友人を訪ねる為にアンカラ(トルコの首都)に向かうこととなる。その旅の道中にいる花嫁達を取り上げる形で、物語が展開されていく。

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『乙嫁語り』をおすすめするポイント

第一の花嫁「アミル」

あらすじで書きました「アミル」ですが本作で最初に登場する花嫁で「第一の花嫁」とされています。

多くの花嫁が登場する本作ですが、その中でもアミルは本作のメインの花嫁となっています。他の花嫁と並行していくような形で、アミルとカルルクの話しが途中途中で挟まってストーリーは進んでいきます。

そんなアミルですが、半遊牧民の出身ということもあり非常に自由で勇ましい印象を受ける花嫁です。嫁入り道具の一つに弓矢を持ってきており、うさぎを食べたことのないカルルクの為に馬に乗って狩りに出かけてしまいます。その腕前もかなりのものです。また街での暮らしには慣れていなく、家族や街の人々から驚かれてしまうような行動をとってしまうこともあります。

しかし、炊事など花嫁に求められる能力はどれも素晴らしいものをもっています。そして、素直な性格の持ち主で夫であるカルルクを常に思い尽くそうとしていきます。

 

この時代で20歳で嫁に行くのは晩婚だと言われていますが、それはアミルの出身の一族が欲深くアミルを嫁に出し渋った経緯があります。

そして12歳のカルルクのもとに嫁ぐわけですが、当時はあり得た話しなのでしょうが衝撃的です。現代で言えば、中学校に上がるくらいの少年が成人式を迎える女性を嫁にもらうわけですから……

それでも歳の差はありカルルクはまだまだ大人とは言えませんが、夫婦の生活は読んでいて心地良いものがあります。お互いがお互いに強く思い合っており、夫婦で徐々に絆を深めて成長していきます。

まさに本作における「乙嫁」であり「美しい花嫁」がアミルです

そんなアミルですが男性でも女性でも惚れてしまうような人物だと私は感じました。皆大好きになれると思います。

第五の花嫁「パリヤ」

パリヤは「第五の花嫁」として登場します。

初登場は2巻で、街でアミルの最初の友達になった人物です。8巻9巻ではメインキャラクターとしてストーリーが描かれています。

そんなパリヤですが、正義感が強くなんでも物事をはっきり言う性格です。しかし対人面に不器用な所があり、不機嫌そうと思われてしまうこともしばしばで友達もあまりいません。人見知りから同年代の少年に対してはツンケンしてしまう損な性格の持ち主です。またそんな性格が災いして、縁談がなかなか上手くいかず思い悩んでしまい自己嫌悪に陥ってしまいます。

綺麗な紋様の入ったパンを焼くのは得意ですが、不器用ではないのですが刺繍など細かいことは好みません。

しかしこれまた災難なことに、ある事件がきっかけで嫁入りに必要で何年もかけて刺繍してきた布も焼失してしまいます。一から作り直しになってしまい、それもあって更に疑心暗鬼になってしまいます。

根は非常に良い娘なんですが、いろいろから回ってしまい上手くいかない少女がパリヤです。

心から良縁に恵まれて幸せになってほしいと思えてくる登場人物で、素直に「頑張れ!」と応援したくなってしまいます。

アミル含め魅力的な花嫁が登場する本作ですが、私はパリヤをおすすめします。そんな彼女がメインの8巻9巻が私は大好きです。

綺麗すぎる画!!

内容ももちろん良いのですが、本作を読んでいて心がうたれるポイントの一つが「」です。とにかく綺麗で画だけパラパラ眺めているだけで私は幸せだったりします。

本作は19世紀後半の中央アジアが舞台です。基本的に皆、民族衣装を纏っています。そしてそんな民族衣装ですが、細かい刺繍が施してあったり綺麗な装飾がされています。

その一つ一つが細かく繊細にびっしりと描かれています。一コマ描くのにどれほどの労力をつかうのだろうかと頭が下がる思いです。

また本作には多くの動物も登場します。アミルは馬に乗って狩りをしますので、家畜はもちろんですが野生動物も描かれています。

その一つ一つが非常に躍動感があり、音が聞こえてきそうな力に満ちています。こちらにも頭が下がります。

私は本作を読むのに他の漫画を読む時より時間がかかります。とにかく全コマくまなく隅々まで見たくなってしまうからです。そしてそれがとても心地良いし、時間なんて忘れるくらい集中できるものでもあります。

他の漫画の画は大したことがないと言いたいわけではないので悪しからず……

ですが、森薫さんの画力は凄いです。本物です。

これが620円(税抜き)で買えてしまうことに感謝です。

あとがき

今回は「森薫」著の『乙嫁語り』のおすすめ紹介記事でした。

実はこの漫画は今年になってから初めて読みました。2014年にマンガ大賞で大賞を受賞していますので名前は知っていたのですが、丁度仕事が忙しかった時期でもあり読んでいなかったわけです。それでも今思うと何故だったんだと思うのですが……

今年の初め頃に10巻が新刊コーナーに並んでいるのを見かけて読んでないことに気づき、とりあえずの気持ちで1巻だけ買って帰りました。

そして、家に帰って1巻を読んですぐに気が付くと残りの巻もネット注文で大人買いしました。そのくらいインパクトが強かった漫画です。またなんで今まで読んでなかったのだろうと悔しい思いにもなりました。

良い漫画との出会いは私にとって至福の時です。

以上です。ありがとうございました。

『乙嫁語り』を読んでみてはいかがですか?

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